ねえ、困らないでしょう
この橋を渡ってしまえば、私はいなくなれるのですか?
この紐を断ち切ってしまえば、いらない存在になれるのですか?
私がいなくっても、だれもこまらないのでしょう?
私がいても、だれも喜ばないでしょう?
私が助けをよんでも、だれも助けてくれないでしょう?
私の本当の心を、だれもしらないでしょう?
私は、無知で、無能で、無価値です。
だれも喜ばせることができない。
だれも祝福できない、されない。
こんな私を、どうして、この世に生んだんですか。
教えて下さい、なぜ、生きなければいけないのですか。
死ぬことは罪ですか?
生きることは罰ですか?
生きていたらいずれ死ぬ、なのにどうして。
生きろなんていうのですか、死ぬなと言うのですか?
これ以上生きて、なんの価値があるんですか?
善人面して、死なないでなんて真顔で言う人を見てると、いらいらします。
どうせ・・・・・死ぬくせに。
重い病気を持って、一生治らない傷をおって、明日すら見えない精神状態で、それでも死ぬなと言うんですか?
死は、悪なのですか?
なんでそんな事をいうの?ですって?
あなたはそんなひとじゃない、もっと笑顔のひとだ、ですって?
笑わせないでください。
私をしらないくせに。
私の事を知らないくせに、私の事を語るな。
嫌い、だから答えを
私は、嫌いです。
権力だけ無駄にもって支配したがる大人も、わがままな子供も、こんな醜くなってしまった世界も、何もできない無力な私も。
嫌い。嫌い。だいっきらい。
いつも、心のどこかで考えている。
私は大人になりたくない。
大人になってしまえば、汚く、醜くい、私が嫌った存在になってしまうから。
私は子供じゃない。
子供だったら、わがままなくせに、無知で、無能で、役立たずのままだから。
考えた。どうすればいいのか。
矛盾をうまないためには、どうすればいいのか。
なにも変えないですごすには・・・どうすればいいのか。
怖かった。
怖かったんだよ。
みんな、かわっていってしまうのが、ものすごく怖かった。
私の周りがかわっていって、私だけ取り残されたようで。
怖くて、恐ろしくって、消えたかった。
なにも、変わりたくなかった。
そうして、こんな考えが出た。
このままだったら、「そんな矛盾なことを、ばかばかしい」といわれる。
分かってたんだ。
分かりたくないのに。
分かりたくないくせに。
矛盾をつくらないために、一生懸命考えた。
それで、ある答えが生まれた。
ある人は言った。
「人間である以上は、変わっていかなくてはならない」
「子供から始まって、いずれは大人になる。それが一般論だ。」
と。
そう、私の答えはこの言葉がヒントになってくれたから生まれたんだ。
かんがえれば簡単だった。
私の答え、それは。
「私は、人間にはならない」
愚かですね
何で気付かないのですかね。
それほど阿呆なのですか?
どれほど僕が馬鹿だとおもってるんですか?
どれほどあなたが有力者だと思ってるんですか?
愚かだ。
愚か過ぎる。
力を弄びすぎたのでしょう?
権力の下でいい子ちゃんのフリして、それでいいのですか?
ああ、そういえば、私はいい事をきいたんです。
「大切じゃない命なんてない」
裏を返してあげますよ?
「大切じゃなければ命じゃない」
反論できますか?
できないでしょう?
それがあなたの実力です。
何にもできない無能な飼い犬のくせに、えらそうにするなよ。
口ばっかり達者なのは、ああ、そっくりですね。
くだらない、愚かな、つまらない大人たちに。
水面に近づいて
泡は、水面に触れると消えてしまうよね。
どれほど透明で綺麗でも、消えてしまうんだ。
私も泡になってしまいたい。
たとえほんの少しのあいだだけでも、汚れのない透明になってしまいたい。
そして、音もなく静かに消え去りたい。
そうすれば、きっとこの痛みも一緒に消えてくれるから。
紅の枝垂れ桜の
綺麗すぎる淡い紅。
私の紅とは比べものにならないほど美しい。
いや、比べる事すら躊躇うほどに美しすぎる。
世界を全て淡い紅に染めてしまう強ささえ兼ね備えている。
目線を奪い取ってしまうのだから、ある意味では罪だね。
美しすぎて、うまく言葉にできないよ。
悲しいな。